小型株投資の日記

株式投資の記録

為替、経済動向の考察

昭和恐慌の教訓

昭和恐慌の研究の終章に、デフレからの脱出に関する対策がまとめてあります。 要約すると・・・ 昭和恐慌時のデフレ脱却は、金本位制からの離脱と日銀の国債引き受けの2大イベントで達成した。ここで、重要なのはデフレ予想を払拭して、インフレ予想の大ジ…

昭和恐慌の研究

昭和恐慌の研究 岩田規久男編著 2004年発行を図書館で借りて、読んでいます。膨大なデータによる研究書で、専門家で無い自分には読むのが大変です。 現在の日本のような深刻なデフレに陥った事例を探すと、昭和恐慌(1930-31年)に行き着きます。80年も昔の…

PBR ROE長期データ

デフレで資産価値が落ちるor有効活用しにくいため、PBRが機能していないかも知れないと思いついたので、何かデータを探しています。 東証のHPでPBRなどのデータがあったので、グラフ化してみました。 東証一部はPBR1倍程度で下げ止まっている感じです。平均…

マクロの考察を株式投資に生かすなら

せっかくマクロ経済について色々と学び始めたので、株式投資にどう生かすかを考えてみます。 ①デフレ脱却シナリオ ・自民党安倍総裁⇒安倍政権誕生 ・日銀法改正(インフレ目標を達成できないなら、クビ) ・インフレターゲット、コアコアCPI 2~4%、GDPデフ…

GDPギャップ 補足

先日のGDPギャップの補足です。近年はデフレ予想が定着しつつあるので、GDPギャップを埋めてもインフレになり難いと推測されることを示すグラフです。 内閣府データより 1991年から95年まではGDPギャップがマイナスであっても消費者物価はプラス圏であったが…

GDPギャップ

デフレになることの説明にGDPギャップがマイナスなので~、デフレになりますという表現があります。 GDPギャップ【需給ギャップ】 経済の実際の需要と供給力の差を示す数値のこと。商品やサービスの総供給が総需要を上回れば需給ギャップが大きくなり、総需…

日本の針路

これまでに、聞いたことのある日本の針路。個人的な見解です。 ①日本は破産するので、ハイパーインフレになるしかない。 藤巻健史、マスコミなど、ヒステリックで話題集め的。 ②デフレ派、デフレ推進派 日銀、円高至上主義的な傾向でデフレ脱却に消極的な印…

日本の借金はいつから増えたのか

日本は借金が多くて大変だとよく言われますが、いつ頃から増えたのか確認してみました。借金は多いが、資産も多いので、政府純債務残高のGDP比で確認しています。 引用元:世界経済のネタ帳, 出典: IMF - World Economic Outlook Databases(2012年4月版) これ…

ブレーク・イーブン・インフレ率

予想インフレ率と言えば、ブレーク・イーブン・インフレ率ということになっているようです。 ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)=国債利回り-物価連動国債利回り 物価連動国債は、物価が上昇するとその分だけ元金額が増加するので、インフレリスクを回…

CPIとか

よくインフレかどうか見るのに使用される数値を比較してみました。 CPI:総合 コアCPI:生鮮食品を除く コアコアCPI:食料及びエネルギーを除く GDPデフレーター:名目GDP/実質GDP CPIとGDPデフレーターの違い ・消費者物価指数(CPI)は家計消費を対象にし…

マネタリーベースの推移

修正ソロスチャートからは、実質上のマネタリーベース(実際に市中に供給されているお金)を増やすと 円安=期待インフレ率の上昇 になるということでした。 その一方で、日銀がお金を供給しても、各金融機関はお金を日銀に預けたままにするから、実質上のマ…

為替変動の諸説

過去数ヵ月、色々な本やコラムを読んでみました。しかし、為替レートの変動に影響を与える要素は複雑で、容易には説明できない上に、人によって様々な説があり結局良く分からないという印象が強かったです。 長期的に為替の変動を良く説明できるという購買力…

最近の日本株が強いのはなんで?

過去3ヶ月のダウと日経平均と為替。 最近の日経平均ってなんだか強い。ボラリティが大きいとか、円安傾向というのもあるかも知れませんが、それにしても強い。 最近の出来事で思いつくのは、消費税増税、野田政権の近いうち解散、中国・韓国がやたら攻めてく…

マクロ経済について

マクロ経済について興味を持ったのは、半年ほど前のことです。 株を始めて10年ぐらいになりますが、個別株への株式投資家たるもの、マクロ経済なんて無視しましょう、と本に良く書いてあるので、ほとんど興味もありませんでした。株の投資成績もトータルで見…

円の支配者

今頃になって「円の支配者」 (リチャード・A・ヴェルナー,2001年)を読みました。 この方は非常に良く研究されています。 バブル潰しで「平成の鬼平」と讃えられた三重野 康は、実は日銀の窓口指導を通じてバブルを生み出した張本人であるとう指摘があります…

今後の長期的シナリオ

現在の日本経済の問題が、日銀と官僚(特に財務省)にありそうなので、古賀茂明さんの「官僚の責任」、高橋洋一さんの著書、江田憲司さんの著書などを読んでみました。 そうすると、役人たちは自分たちの利益を最優先にするため、日本のことなど二の次、三の…

円高の正体

為替に関連する本の2冊目で、安達 誠司さんの”円高の正体”を読みました。説明が丁寧で筋も通っており、良書だと思います。 内容 ・円高は輸出産業、輸入産業などそれぞれの立場で良かったり悪かったりするが、日本全体にとっては明確に「悪」である。それは…

海外投資を始めると為替が気になる

最近になって、海外インデックス投資を始めました。 海外への投資では為替の影響が大きいので、知識をつけるためにいくつか本を読み始めています。 復習も兼ねてメモしておきます。 1冊目:「通貨」を知れば世界が読める 浜 矩子 主張している点 ・1ドル50円…