小型株投資の日記

株式投資の記録

円の支配者

 今頃になって「円の支配者」 (リチャード・A・ヴェルナー,2001年)を読みました。
 この方は非常に良く研究されています。
 
 バブル潰しで「平成の鬼平」と讃えられた三重野 康は、実は日銀の窓口指導を通じてバブルを生み出した張本人であるとう指摘があります。その後、日銀は独立を勝ち取り、大蔵省は解体されました。
 
 インフレ/デフレ、好景気/不景気、円高/円安に最も効果があるのは量的緩和とか世の中に回るお金の量なので、それを調整する日銀が主犯格というのは納得できました。
 
 これが事実だと日本のバブルとデフレは自作自演!
 なんだか、20世紀少年の”ともだち”を思い出してしまいました。
 
 バブル崩壊以降で自殺者増加分だけでも10万人超えそうで、経済的な理由も大きいと思いますし、若者の死因でも最も多いのが就職失敗などで経済的な理由が多い。結婚しない理由や子供を作らない理由にも経済的な面が大きいので、これは大変な影響。
 
 また、日銀の主張する事はミスリーディングさせるようなことが多い、というか大半。しかも、一切責任を負っていないという困った状態・・・
 
 
 個人投資家としては、権益者に翻弄されずに生きて行けるようになりたいなと思います。