よくインフレかどうか見るのに使用される数値を比較してみました。
CPI:総合
コアCPI:生鮮食品を除く
コアコアCPI:食料及びエネルギーを除く
CPIとGDPデフレーターの違い
・CPIは、より安い店で多く購入するようになることが反映されない。
日本という国にとっては、名目GDPを増加させないとどうにもならないので、GDPデフレーターをプラスにする必要があります。日銀が好むコアCPIはGDPデフレーターに比べ上方バイアスがあり、最近のデータを見る限り1%程度上乗せされている感じでしょうか。
2008年にコアCPIが上昇しているのに、コアコアCPIが上がっていないのはエネルギー/食料の高騰によるものです。GDPデフレーターはマイナス幅が広がっているので製品価格には転嫁できていなかったと言えそうです。2009年は円高/原油価格下落のためコアCPIが大きくマイナス、GDPデフレーターは0付近に上昇しており輸入価格が安くなったが製品価格はすぐに下がらなかったと言えます。
デフレかどうか見るなら、まずデフレーター、せめてコアコアCPIだと思うんですが、日本はコアCPIなんですね。