予想インフレ率と言えば、ブレーク・イーブン・インフレ率ということになっているようです。
物価連動国債は、物価が上昇するとその分だけ元金額が増加するので、インフレリスクを回避するための国債と言えそうです。そのため、"国債利回り-物価連動国債利回り" はマーケットが期待しているインフレ率ということになっています。
財務省のHPのデータだとこのような感じです。
日銀のマネタリーベースの量は、期待インフレ率に影響を及ぼすことになっていますが。平成18年5月前後に量的緩和を縮小しているので、BEI率もなんとなく下がり始めているような感じ。
平成20年9月はリーマンショックだったので、急激にデフレ期待に変わっています。この時はマネタリーベースの量が減ったわけでは無いので、世界的な景気後退の影響や急激な円高がデフレ期待を生じさせたのかも知れません。
平成22年4月前後からマネタリーベースが増えていますが、多少効果が見えているような?最近のBEI率の上昇は、インフレターゲットの影響も大きいだろうと思います。
なお物価指数はコアCPIなので、BEI率 1%未満は実質的にデフレ期待と言っても良いかも知れません。