小型株投資の日記

株式投資の記録

日本の借金はいつから増えたのか

 日本は借金が多くて大変だとよく言われますが、いつ頃から増えたのか確認してみました。借金は多いが、資産も多いので、政府純債務残高のGDP比で確認しています。
 
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引用元:世界経済のネタ帳, 出典: IMF - World Economic Outlook Databases(2012年4月版)
 
 これを見ると政府純債務残高のGDP比は、1990年代の半ばまで20%程度で問題なかったが、それ以降で激増していることが分かります。その頃はデフレっぽくなっていった時期と重なります。不況だと税収は落ち、GDPも減少するので借金は重たくなってしまうと言えます。基礎的財政収支も同時期からマイナスに傾いて行っています。
 
 2005-2007年ごろに借金があまり増えていませんが、この時は円安で外需がバブル気味に盛り上がっていた時期なので、それこそ僥倖だったのかも知れません。海外が調子悪くなった2008年以降は一気に借金が増えていますしね。
 
 それを考えると、デフレでは借金が増える一方だと思います。なら、さっさとデフレを終わらせれば良いじゃないかって話ですかね。
 
 
純債務残高:政府の総債務残高から、政府が保有する金融資産を差し引いたもの(財務省
基礎的財政収支プライマリーバランス):国債発行による借金を除いた税収など正味の歳入と、借金返済のための元利払いを除いた歳出の収支。収支が均衡していれば、借金に頼らず元利払い以外の支出を賄えている。(出典:朝日新聞掲載「キーワード」)