小型株投資の日記

株式投資の記録

為替変動の諸説

 過去数ヵ月、色々な本やコラムを読んでみました。しかし、為替レートの変動に影響を与える要素は複雑で、容易には説明できない上に、人によって様々な説があり結局良く分からないという印象が強かったです。
 
 長期的に為替の変動を良く説明できるという購買力平価。感覚的にもインフレ率が大きい国の通貨は下落し、デフレの国の通貨は高くなるというのは納得できます。
 
 公益財団法人 国際通貨研究所のグラフではこのようになっています。
 
 完全ではないけれど、長期的なトレンドは一致しているように見えます。
 
 他に良い一致を見せているのは、安達誠司さんの円高の正体に出てくる修正ソロスチャート。あるところから拝借・・・
 
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 ここで、実質上のマネタリーベースとは、日銀にただ単に積み立てられている分(超過準備)を差し引いた、実質的に市中に実際に供給されている金額となっています。このグラフは驚くほど良く一致しています。
 
 この説などから、リーマンショック以降で、日銀以外の中央銀行がお金をジャブジャブにしたのに、チキンな日銀が渋るから円高になるじゃないかwという指摘もあります。日銀側からするとお金をジャブジャブにしても、デフレで借金する奇特な人や会社は少ないから、超過準備が増えるばかりだよwという感じですか。
 
 
 というところで、2国間の為替については長期的に購買力平価が良く説明しています。マーケットは常に先のことを折り込むことを考えれば予想インフレ率の差も、かなり重要になるはずです。また、あるポジションを保有することを考えると、金利差も関係してくるのかな?
デフレから脱却すれば円安になること、実質的なお金をジャブジャブにすると円安になる。ということは実質的なお金をジャブジャブにすると、インフレになるということ??
 
 
 他にも諸説は沢山あるようですが、胡散臭いものから、そうかも知れないが、そうじゃないかも知れないものまでありました。過去のデータと一致しているのは上の2つくらいでした。