日銀の資金循環統計から、家計の資産内容の推移をグラフにしてみました。各年度の資産残高で、基本的に時価評価となっています。
一貫して増大しているのは、やはり現金・預金。それと保険・年金も増加しています。内訳をみると年金の増加が顕著でした。
株式等については、1989年頃、2007年頃、2018年頃に盛り上がりはありますが、一貫して増加しているとは言えませんね。
100%積み上げグラフだと、下のようになります。
こうして見ると現金・預金は50%程度で推移し、代わりに保険・年金(内訳を見ると主に年金)が増大した感じですね。みなさん、高齢化社会に備えようとしているようです。
家計の資産で、投資関連っぽい項目のみを抜き出してみました。株式等・投資信託受益証券は、細かい分類で示しています。
2003年以前と2004年以降は集計の仕方が異なるそうで、非上場株式は2004年から登場しています。
国債は減少傾向、利回り低いですし預金で十分と言う人が増加したのでしょうかね。上場株式は凹凸はありますが、1990年頃から増えているとは言えません。
投資信託と対外証券投資(海外の株式や債券)は、増加傾向が見られます。米国株ブームの影響も少なからずあるでしょうか。
これらを100%積み上げで見ると
対外証券投資は近年は6%程度で、まだまだメジャーな投資先とは言えないですね。
近年、非上場株式の比率が高まっています。家計の投資先ですので、ベンチャーキャピタルみたいに多様な会社に投資しているとは思えないので、おそらく自分の法人に投資していると思います。それにしては随分比率が高く、中身は確認しても良いかも。
日銀の資金循環統計からは、株式等の損益が出るはずなので、グラフにしてみようと思ってます。家計は、どの資産で収益を上げているか、分かるはずです。