財務省から2020年末の対外資産負債残高が発表されています。30年連続で世界最大の純債権国となりました。
過去の推移を見てみると、リーマンショックの頃は資産、負債ともに落ち込んでいますが、それ以外では基本的に対外資産、負債、純資産は何れも増加傾向です。
やっぱり、お金って支配力と言うか、利益を享受するためのものなので、海外の富を奪っていることになると思います。それが褒められる事かどうかは分かりませんが。
ただ、現在の日本の状態では、民間にできる事はそれしか無いかなと思います。
ついでに対外資産負債の中身もあったので、個別にグラフにして見ます。
まず、直接投資(議決権の割合が10%以上となる投資先法人に対する出資、及び当該投資先法人との間における貸付・借入等)、これは企業が買収したとか子会社作ったとか結構な規模で出資したとかいうケースが多いと思いますが、以下の推移となりました。
直接投資の資産残高は、1996年の約30兆円から2020年には約200兆円と激増していて、海外で稼ごうという姿勢が見て取れます。日本の上場企業からも相当額が海外に投資されていると思いますので、日本株への投資でも海外の利益を享受することは出来そうです。
逆に海外から日本への直接投資はゆるゆるとしか増えていません。日本の内需の魅力度から考えると納得です?
それから証券投資の対外資産と負債。
資産も増えていますが負債も増えており、ネットでは増えたり減ったり、もっと頑張ってほしいところです。
なお、証券投資の中身は、株式・投資ファンド及び債権となっています。債権って国債などが多いと思いますが、あまり搾取してるって感じがしませんので、株式・投資ファンドのデータも確認してみます。
良く海外勢が日本株を買いまくって・・・、という話がありますが、日本勢も海外株を買いまくっているはず・・・。
2020年末の株式・投資ファンドの残高は対外資産が約215兆円、対外負債が約220兆円。
なんだよ、負けているじゃないか・・・。もっと日本人は頑張って海外株を買ったほうが良いですね。私は買いませんが・・・。