日銀 資金循環統計のデータまとめの続きです。
資金循環統計はストック(期末の時価評価残高)、フロー(資金調達や運用)、調整(価格変化)から成り立っています。調整は特定期間の金融資産の損益に推定できるとされています。
それでは、家計の2005~2018年度の金融資産の時価変動の累積額を棒グラフで示します。あくまで、時価変動分ですので利息や配当、分配金などは含まれていないようです。
目立っているのは株式関連です。投資信託、年金絡み、対外証券は多少変動が見られます。預金や債券はほとんどゼロ。
時価変動分ですので、主に株式関連を見ていけば良いかなと思います。取り合えず、株式がマイナスじゃなくて良かった。
次に各年度の残高に対する時価変動額から、各年度のパフォーマンスを割り出しました。そして、長期的にはどのようなパフォーマンスになっていたかを推測してグラフ化したものがこちらです。
上場株式はかなりの好成績と言って良いのではないでしょうか。現在、バブル期も超えて歴史的高値にあります。家計=個人投資家 と言って良いと思いますので、実は個人投資家は意外と高パフォーマンスでした。
それに対して、個人投資家が保有している投資信託のパフォーマンスは、かなり悪くリターンが無い。。。債権などが混ざっているとも考えられますが、下がるときはそこそこ下げて、上げ相場でほとんど上がって無いです。タコ足配当の投資信託の影響もあるそうで分配金も控除されますが、それにしても??
2004年度から、他の資産クラスも入れた家計のパフォーマンスがこちらです。
非上場株式はボラリティ大きいですが、パフォーマンスは結構良いです。なお、非上場株式は、上場していない株式を類似比較で時価評価しているとのことです。
対外証券投資は下げ相場に強く、それなりのパフォーマンスを示しています。為替の影響も受けていそうですね。
今回の資料では、金額的にもパフォーマンス的にも株式投資の結果が良好で、個人投資家は主に株式投資で利益を得ている、ということが分かりました。
そういえば、SBI証券のSOR取引でまた先回りされました。そのうち、売買手数料ゼロだけど、約定価格は1%上がりますとかにならないでしょうか?
これは証券会社の引っ越しを検討するレベル。