日銀 資金循環統計から算出した、各投資主体のパフォーマンスの推移をグラフにしてみました。
投資主体の数が多いとグラフが見にくいため、代表的で優秀なパフォーマンスであった株式投信と家計と海外を抜き出しています。ついでに1991年度からですが、TOPIXを破線で入れています。横軸は年度です。
1980年代、1990年代は海外勢のパフォーマンスが非常に高かった。それだけ、付け入るスキが多かったという事でしょうか。
株式投資信託も2002年くらいまでは好パフォーマンス。
個人投資家は1980年代は劣後していましたが、2000年以降に好成績になっているように見えます。2005年度はライブドアショックの影響で悪化していますが、その他は概ね上げ相場でも下げ相場でも優位性がありそうです。
2000年前後はインターネットの普及が急速に高まった時期ですから、やはり個人投資家がさまざまな有用な情報を入手できるようになったのが大きかったのではないかと思います。
初心者にとっては、良質な投資本が分かるだけでも情報収集の効率が段違いに良くなりますから。
私も株式投資を開始したのは2001年で、最初は雑誌を参照したり仕手みたいな銘柄を買っていましたが全然ダメで、どこかのサイトの推奨本のウォール街のランダムウォーカーを読んでから徐々に改善されました。
このため、ウォール街は自分にとっては聖書のようなものであり、そういう意味では2冊買ったのも何かの縁でしょう。。。
ちなみに、ピーターリンチとオニールとシーゲルも見当たらないんですよね。絶対にあったはずなんですが・・・、どうしようかな。
話を戻して、確かに2000年代前半は有力な個人投資家ブロガーなどが多数輩出された時期でしたし、○○投資法とか△△分析などの議論もヤンヤヤンヤしていたように思います。
もちろん、個人投資家の成績改善には、彼らの貢献があったと思います。啓蒙活動も兼ねて頑張っていた人たちの努力は無駄ではなかったはずです。
そして、個人投資家は高いレベルを維持しつつ、今後も存在感を増して行けると良いですね。
しかし、日本国内のみだと企業収益が改善しているとはいっても、GDPを抑制する政策を取っているため、どうしてもパイが限られているので、海外投資はどこかで考えなきゃいけないことかも知れません。