小型株投資の日記

株式投資の記録

マーケットのプレーヤー

  資金循環統計から株式市場のプレーヤーの変遷を確認してみました。生データでは投資主体が40以上に区分けされているため、代表的なものを抜き出しています。

 

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 昔は家計が最大の保有者で30%近い比率でしたが、最近では17%程度に落ち込んでいます。同様に非金融法人も一時期は最大手でしたが、近年は徐々に低下させています。

 それらに代わりに海外が存在感を高めており、近年は30%で最大勢力です。

 また、銀行、保険は徐々に低下しています。年金は2000年以降では横這いとなっています。

 

 海外勢に持って行かれるのは、残念なことですから、家計や法人、年金に頑張ってもらいたいところです。

 

 

 それと各プレーヤーの上場株式の時価変動分について、1980~2018年度の累積額をまとめました。これも40以上の主体がありますが、主だったものと気になったものを抜き出しています。

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 *縦軸は億円です。

 この結果を見ると、家計が最も大きな累積利益を上げました。次に非金融法人、続いて海外です。これらは保有比率も大きいため、大きな利益も上げてきたと考えられます。
 ディーラー・ブローカーは保有比率が低いのにかなり高い利益を上げています。*ただ、保有比率は各年度の期末データを用いたため、平均的な保有比率とはズレが生じているかも知れません。

 ちょっと気になるのは、年金基金企業年金)がマイナスなんですよね。これにはガッカリです。しかし、公的年金はしっかりプラスで一安心でした。

 

 

 というところで、個人は結構頑張っていると思います。ただ、次のグラフは各年度ごとの時価変動額ですが、近年は海外が最も利益を得ているので、国内勢にも挽回してもらいたいですね。

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