日本の上場株式において、海外投資家の保有割合が増加傾向ってのは有名な話ですが、更に個人投資家の保有比率も減少しているとも言われています。
そうすると、このまま行くと日本の個人投資家が絶滅するんじゃないか? と、心配になってきました。余計なお世話ではありますが。
それで、資金循環統計から、上場株式の保有割合を見積もってみたところ、確かに家計(個人投資家)は、1997年の20%から近年は16%に低下していて、存在感が減ってます。海外は、一時期急増しましたが、近年は30%くらいで落ち着いてきてます。
やはり、株式市場において、個人投資家の存在感は薄れています。
その一方で、国民の資産全体は増えているはずで(日本政府が赤字ならその分民間の資産が増えるという単純な話からしても)、何が増えているのかなと疑問があります。まあ現金なんでしょうけど。
一応、家計部門の資産の内訳推移を確認してみました。やはり、現金は順調に積み上がっていますが、株式は薄っぺらい感じですかね。
家計の資産に占める現預金の比率は53%前後で、株式は5%前後。いくらなんでも株式が軽視されすぎと思います。
なお、私の場合は、資産に占める現預金の比率は1%未満となっていました。そういえば、極振り派でした。
最後に、個人投資家の保有する上場株式と、TOPIXの推移を比較してみました。
これを見ると、まあまあ似たような推移になっているかなと思います。しかし、残高が全然積み上がっていないところを見ると、入金力が足りないんでしょうね。
毎年入金して資産残高を積み上げるのが投資で最も重要なことの一つですが、残念ながら出来て無いようです。
以上のデータを見ると、個人投資家の存在感は低下していますが、絶滅はしなさそうです。残高の積み上げが出来ていないので、そこは本当に課題ですね。
また、たまに株の税金上げろという話も出ますが、ただでさえ個人株式投資家の存在感が無くなっているのに、税金上がったらマジでいなくなっちゃうから、辞めてほしいかな。