小型株投資の日記

株式投資の記録

子会社化を目的とし上場廃止を意図しない公開買付け

 アウトルックコンサルティングの公開買付けが、珍しいようなので調べてみた。

 

 普通は公開買付けと言えば、上場廃止を伴うパターンで、その場合は買付け価格と株価はほぼ同じになるケースが多い。

 プレミア価格で公開買付けして上場維持をするパターンは少なくて、直近ではエランとPCIホールディングスしか見つからなかったので、それを参考にする。

 

 一覧表にすると、このようになった。株価は適当。


 公開買付け発表後の株価は、TOB価格より幾らか低くなっており、応募が終わった直後はかなり下げるものの発表前よりは上。

 発表後の株価は、TOB価格×当選確率+決済後の株価×ハズレ確率 で推定できる。

 最も重要な応募したときの当選確率は、取得上限と応募率で決まるが、応募率を合意した人とそれ以外の一般の人で分けて考えると、結局のところ、一般の人がどれくらい応募するかが最も重要となる。

 

 TOBに申し込む方が利益になるので、ほぼ全員が申し込むだろうと考えるけれど、意外と申し込む人が少なくて、半分も申し込んでいなかった。

 

 TOB発表後に株を買って、TOB申し込んで、外れた分は売却した時に利益になるかどうかを計算してみると、エランの場合はトントンだったが、PCIの場合は8%くらいの利益になってた。

 

 株価のTOB価格との乖離が大きくて、当選確率が高ければ勝率は上がるが、市場は効率的なので、利益になるチャンスは基本的に無いはずなのに、PCIやアウトルックでチャンスがあるように見えるのは何故か。

 

 小規模で落選があるから裁定取引業者が入ってこないのか、何某かのリスクがあるのか分からないけど、終わったら答え合わせをしよう。