上場企業でデカブツ比較をしようと思いつきまして、データソースを探したのですが、残念ながら良いデータが見つかりませんでした。
本当は、上場企業全てについてのデータ解析を行いたかったのですが、個人投資家レベルでは情報ソースへのアクセスが限定されていたり、入手が困難だったりしました。
取り合えず出来る範囲で確認しようと思いまして、上場企業の連結決算で自己資本が大きい上位31社、中位32社、下位32社(債務超過は除く)でデータを作成してみました。
横軸の自己資本は対数です。
自己資本と自己資本比率には関連性が見られ、下位グループの自己資本比率は中位や上位グループよりも20%ほど低くなっています。
続いて、経常利益率ですが、自己資本の下位グループは赤字企業が多発しています。最近は、そこそこ企業業績が良いご時世ですが、恐慌真っただ中という状況。
ROEも下位は悲惨ですが、中位、上位へと上がるにつれて安定的にプラスに収まっている傾向が見て取れます。
今回は連結決算でまとめましたが、単独でも似たような傾向にありました。デカいほうが安定して強いというのは一般的と考えて良いのではないかと思います。
小型株のパフォーマンスは優れているというデータはあるものの、銘柄の選別には難しさがあると言えそうです。
しかし、こういうデータを見ていると本当に小型株効果とは何なのかと・・・疑問に思いますね。