所得が一億円以上の人の職業で最も多いのは株式投資家であるという記事があったので、平成29年版の確定申告データから追試をしてみました。
各事業や各所得で主たる人員数を計算しています。グラフの中で農林水産業からサービス業までは事業です。
最も多いのは給与所得で7,386人、次が分離長期譲渡所得(不動産)で7,022人、株式譲渡所得は3番目で5,044人でした。
また、事業所得で最も多いのは、医療関係で921人となっています。
平成29年では、所得が1億円以上ある人の職業は株式投資家ではありませんでした。しかし、所得が5億円以上で見ると、株式譲渡所得が首位となっていました。
ところで、事業している人からは突っ込みが入りそうですが、所得が1,000万円を超えたあたりから、税金の関係で個人事業主から法人に移行することが検討されます。事業で成功した人たちは、法人化して自分は給与を貰いつつ、法人に利益を残しているはずですので、確定申告データからでは分からない部分がかなりあります。
事業をやってて数千万以上の所得があるのに法人化していないのは、「想像を絶するだらしなさ」と言っても良いかも知れません。もちろん、法人化しないのは悪いことでは無いですが。