小型株投資の日記

株式投資の記録

投資家は法人減税に反対すべき

 アホノミックスの施策の目玉に法人減税があります。投資家サイドからすると、一見純利益が上がって増配してくれそうなので、歓迎してしまいがちです。しかし、政策は複数のものが絡んできますから、法人減税のみに注目するのは間違いで、全体を考える必要があります。
 幸い、アホノミックスの政策は国民の負担を増やし賃金を抑え、グローバル企業の利益を増やす方向で一致しています。消費増税、TPP、派遣拡大、正社員は解雇しやすく、女性を働かす、外国人労働者、移民、道州制・・・、分かり易いと思います。
 
 デフレ脱却できていない状態で、こういう政策をやると悪い影響ばかりです。国民は貧しくなるので、金回りは悪くなり、個人消費伸びないと景気も良くないため内需メインの企業業績もイマイチ。法人税率を下げても、足の引っ張り合いゲームをやるなら、企業の業績も限定されてしまいます。
 
 
 なお、法人減税のみ推進する場合でも私は反対です。幾つか理由はありますが、過去法人税は下がってきていますが、法人は純利益を貯め込み一方なので、税率下げても金回りは良くならない。それと国民が所得税と消費税など負担しているのに、法人は税金払わなさすぎです(↓)。
 
 
 これらを考えるに、投資家は法人減税に反対すべき、です。 投資家は経済について人並み以上の知識を持ち、各政策の持つ意図を読み、現実に即した判断を行うべきではないだろうか。金儲けに注力することを否定しませんが、政治経済について素人知識では面白くないでしょう。
 
 
 実利的にもね・・・・、上位0.1%の人のケースですら、アホノミックス増税と電気代などの値上がりのため3年後に約70万円の負担増。法人税が35%から25%になり純利益増額の比率分が増配されたとすると、約70万円の収入増。アホノミックスで勝ち組になる人は、ほとんどいないです。