小型株投資の日記

株式投資の記録

危うく会社を辞めるところでした

 正直、会社はあまり面白くないですし、脱サラして投資生活するのは夢の一つでした。
 
 最近の見積もりで、ぎりぎりですが配当だけで生活できそうだったので、嫁と親に会社を辞めて起業する旨を伝えました。何とか説得して、好きなようにやってみたら良いと言ってもらえました。
 
 そこで、辞める気満々で会社に行きました。上司はアメリカ帰りでゴディバのチョコレートをお土産にもらいまして、「良い人じゃん、辞めると言ったらガッカリするだろうなあ・・・」などと考えてしまいました。
 しかし、チョコレートごときで心は折れ無かったので、帰り際に上司に伝えようと思って待っていたのですが、上司の会議が長くて待ちくたびれて家に帰りました。
 
 帰り道は寒くて、心も冷えてしまい、会社を辞めるのを止めることにしました・・・
 
 
 その前にも問題になる出来事が幾つかありました。例えば健康保険料は月に2万円程度支払っていますが、会社が半分負担しています。会社を辞めると単純に倍になるし、住民税を多く支払っていると月に6万円も支払う可能性があり、それはキツイ・・・。
 あと、生活費は配当のみで何とかまかなえますが、余裕がほとんど無くキャピタルゲインを得ていかないと旅行にも行けない計算でした。それなりにキャピタルゲインを得る自信はありますが、市況が極端に悪い時に配当再投資ができなし、精神的な余裕がなくなる可能性があるのは嫌だなと考えました。
 
 さらに問題があって、会社を興しても、資本金1億超で利益1億というレベルになると法人の実効税率も40%近くになってしまうので、車やペルシャ絨毯やマツボックリ型の照明などを減価償却したとしてもコストで落としきれず、逆に税金で損をしてしまう。
 
 また、個人名義のマンションを会社に現物出資ということも出来ますが、名義変更に不動産の6%の価格と専門家に依頼する必要がありました。個人名義で既に3000万円支払っているのに加えて、180万+α支払う必要があるのはツライ。長期的に利益が出れば、マンションの減価償却で元は取れそうですが、お金と時間が見合わないと思いました。
 
 法人税対策で、役員給与を自分に支払って会社にほとんど利益を残さないケースでも、利益が高額だと所得税が大きく、所得税+住民税で50%近くなり、これまた税金で損をしてしまいます。
 
 なので、会社を興すなら様々なものを会社の経費で落としつつ、自分への役員給与を年間800万円以下ぐらいでコントロールすることが出来れば、税制上のメリットがありそうです。しかし、例えば5000万円渡されて毎年1000万円の利益を出しなさい、損は論外だが儲けすぎもダメということになると、現実的では無い。もっと利益が読みやすい、株の売買はせずに配当のみとか不動産投資なら節税対策をできる可能性はありそうですが、株式売買でキャピタルゲインを前提にするなら難しそうです。損益通算7年というのも一応ありますが、どうでしょう。
 
 いろいろ調べていくと数千万円以上の利益が出る場合には、20%の税金ってのはかなり優遇されています。正直、税制に欠陥があるのでは無いかと思うほどでしたね。
 株式投資や配当の税率が10%→20%になったとしても、金持ちゲームには変わりないのではないかと思います。