小型株投資の日記

株式投資の記録

配当・利子課税の強化について

配当・利子課税の強化が検討されています。下記ニュースより抜粋
 
●法人実効税率を引き下げた場合に生じる減収を穴埋めする財源として、上場株式の配当や譲渡益といった金融所得に対する課税強化を検討する。
●配当や利子といった金融所得は、給与所得などとの分離課税が認められている。このため所得が高い人ほど負担を重くする所得税の累進税率が適用されず・・・
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201403/2014030800201

 個人的に税負担は累進であるべきと考えているので、金融所得が分離課税というのは不自然と感じています。私も一応投資家なので、自分に不利な税制にするべきと大きな声では言えませんが。
 ただ、配当や譲渡益が分離課税と言っても、経費が認められていないため、利益額が小さいなら税率20%は高いとも思います。総合課税も選べるようですが、売買益と通算できないので、使い難そう。
 
 
 本題に戻って、配当や利子を増税、特に所得が高い人を増税したいようですが、幾つかのケースを考えてみました。
 
①配当・利子、譲渡益の税率を30%に引き上げる
 法人税を25%にして、配当、譲渡益の税率が30%というのは、あまりにも法人優遇、個人冷遇。資金がでかい人は会社を作ることを検討することになりましょうか。
 
②配当・利子を総合課税にする、譲渡益は分離課税
 サラリーマンの年収にもよりますが配当金が数百万円以下なら、それほど大きな影響は無いかなと思います。総合なら控除も多いし。
 
③配当・利子と譲渡益を総合課税にする
 個人投資家で利益額が大きい人はかなり負担が重くなってしまいます。安定しない譲渡益なのに、半分も税金で持って行かれるとキツイ。このケースでも資金が大きい人は会社を作らざるを得ないかも知れません。
 
 
 富裕層から取りたいようだが、本当の富裕層は余裕で逃れそうだ。発行済み株数の3%以上を保有する大口個人株主の配当は既に総合課税なので、今回の検討を拍手喝采しているのかな。