小型株投資の日記

株式投資の記録

給与と投資の手取り試算

 給与所得と投資の年収額面に対する税率を計算してみました。
 給与所得の控除は基礎控除38万円、配偶者控除38万円、医療費5万、生命保険5万、社会保障費は(たぶん、けんぽを例に)年収に依存して計算しています。所得税率は国税庁の資料より、住民税は一律10%としています。投資の税率は20%としました。
 
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 給与所得が低いときは控除の影響が大きいため税率は軽くなります。給与の年収が増加すると税率も増加し、1000万円で20%と計算されました。投資の税率は20%なので、額面の給与所得が1000万円以上になると、投資よりも税負担が重くなります。給与所得が1億になると46%の税負担で、かなり持って行かれてしまいます。
 
 考えてみれば、格差の是正は税金の重要な働きの一つなので、累進課税は自然なシステムです。それにも関わらず、投資の利益が累進課税でないのはおかしいと見るか、もしくは大儲けし易い環境であると考えるか。
 ちなみに、最近ある税理士の先生とお話しする機会がありましたが、投資の利益も総合課税になる可能性もあると聞きました。そうなると、一億円儲けても4500万円ほど税金になってしまいますが・・・、まさかね。
 

 ついでに給与所得の年収と投資の利益の額面に対する手取りを計算してみました。
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 会社員は社会保障の面で優遇されているため、年収1500万円程度までは投資の利益よりも実質的な手取りが多いという計算結果になりました。株式専業の人であれば、年間1500万円以上の利益を得ることが出来れば、社会保障費を考慮しても給与所得の人より税制面で有利となります。 
 そして、年収500万円のサラリーマンが株式投資を行った場合もグラフに乗せています。給与が500万円で更に投資で利益を上げているという前提なので、投資の利益水準が低いときも高いときも有利という結果になっています。
 
 こうして、ゲームのルールを考えてみると、サラリーマン投資家は圧倒的に有利であると思います。生活基盤は安定していて、税制や社会保障の面でも優遇されており、投資で上手くやればお金持ちになれるチャンスもあります。
 
 今更ながら、サラリーマン投資家は良い立ち位置だと実感しました。
 
 一応、脱サラをあきらめたわけでは無く、もう少し勉強が必要だと考えました。会社を辞めるのはいつでもできますので。上司の長い会議に感謝です。