小型株投資の日記

株式投資の記録

日本企業の実力はどう変わったか?

 よく、日本は人口が減るので先が無いとか、日本株はオワコン、日本は最悪、これからの投資先は北朝鮮だw みたいな主張を聞きますよね。

 商業ブロガーの場合は炎上商法的な煽りであったり、もしくは日本株で爆損したことに恨みを持ってディスっているだけかも知れませんがね。

 

 私は基本的に日本株オンリーしかやっておらず、今のところ海外株式への投資はあまり考えていません。しかし、彼らの主張通り果たして日本の企業はオワコンなのかデータを確認したいと考えました。

 

 上場企業の収益の変遷を確認できれば一番良かったのですが、データが見つかりませんでした。その代わりに法人企業統計で売上高などのデータを見つけたので、グラフにしてみました。

 

 全産業で、最も古いデータは1997年、最新は2018年となっています。本当はもっと長期のデータが欲しいところでしたが、見つかりませんでした。

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https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00350600&tstat=000001047744

 

 まず、売上高のみ右軸になっていますが、ほとんど横ばいです。2018年は1997年に比べて4.6%増えていますが、これは日本のGDPの低迷を反映しているのでしょう。

 低迷している売り上げに対して、経常利益は経済ショックを乗り越えて、順調に増加していると言って良いと思います。この期間で約3倍になっています。

 特別損失は経済ショック時に悪化してしまっていますが、近年は低水準に改善してきています。

 純利益は、1997年から2001年まではほとんどゼロでしたが、近年はリーマンショックも乗り越えて、かなりの回復を見せています。それに伴い配当金はこの期間で6倍を超えるまでに増加しています。

 

 このデータを確認する限り、日本の法人はそれほど否定するものでは無く、健闘しているのではないかと思います。

 

 

 ところで、これだけ利益が出てきたら税金もたくさん払っているのかな? と思いますよね??私もそう思ったので、税引き前利益と税金をグラフにしてみました。

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 税引き前利益がうなぎ登りなのに、納税は全然増えていないんですよ。

 投資妙味ありとも言えますが、一国民としては・・・消費税上げるのにこれかと・・・