小型株投資の日記

株式投資の記録

確定申告するの?しないの?問題

 株で確定申告するの?しないの?問題があるらしい。つまり源泉無しか、ありか。

 

 

 日本証券業協会の資料を見ると、特定口座のうち源泉あり口座の占める割合は年々増加しており2021年で約93%。近年では、増加した特定源泉あり口座/増加した特定口座数=96%超。完全放置の口座も大量にあると思うので、96%の方が実態に近いと思う。

 

 

 ということで、個人のほとんどは特定源泉あり口座なので、基本的には確定申告しないと思われる。数的に考えても、個人投資家1,500万人と言われるのに対し、株式の確定申告者数は30~64万人で2~3%ほど。更に申告納税している人は13~22万人なので0.9~1.5%ほど。

 

 この13~22万人がトップ層だろうと思う。(もちろん、源泉ありで利益の大きい人もいると思いますが)

 

 

 ここで、国税の資料を見ると、2021年の源泉徴収選択口座内保管上場株式等の譲渡所得等は5.52兆円。

(特定口座は個人しか持てないので、個人投資家の96%くらいの人たちの株の売買利益の合計額が5.52兆円だったと考えて差し支えないと思う。)

 

 それに対して、2021年の株式等の譲渡所得等があり申告納税のあるものの所得金額は3.95兆円、21.8万人、一人当たり1,815万円。金額的にもトップ層と言って良いと思う。

 

 

 ついでに過去のデータもグラフにする。

 

 

 パッと見て、源泉ありはボラリティーが大きい。申告納税ありは安定して増えていて、さすがのトップ層。

 個別株投資で成功者を目指すってのは、この申告納税ありグループに入るのを目指すってことと言っても良いと思う。最近では、20万人、平均利益2,000万円くらい。結構狭き門です。身の回りで株で成功してますって人を探しても、ほとんどいないはず。

 

 なお、近年は積立投資が主流であったり、NISAとかもあるので、実際はもっと大きいはず。特に源泉ありの方に関してはインパクトのある数字になっていると思う。

 

 


源泉あり無しの判断について。

 普通は源泉ありだが、利益額が大きくなった時に無しを選択肢に入れる。
 利益が100万なら税金20%、金利2%とするとロスは4,000円なので、それほど気にならないが、利益が2,000万ならロスは8万円なので、申告の手間をかける理由になる。

 

 

所得のソース

国税庁統計情報|国税庁